ファル・メイト インタビュー

強みとしましては、大手さんのように企業担当とコーディネーター担当を分けておらず、一貫して薬剤師ごとの担当で、専任制のやり方をとらせていただいている、という点です。

薬剤師の方からの希望を聞いて、それをそのまま、他の方を介さずに企業側との希望条件の調整などを行う事ができますので、本人の希望により近い内容で求人の提案ができるところが強みです。

ただ、その分やっぱり大手さんと比べると、求人数が少なかったりするというデメリットの部分もありますが、それは十分カバーし強みとしてサポートさせていただいています。

サポートにあたってのこだわりとしましては、やはり専任制だからこそ、薬剤師の方からダイレクトに、担当に対する感想というか、もっとこうしてほしいだとか、そういう満足度的なところもダイレクトに頂きますので、「薬剤師の方の満足度」というところを特に重要視してお仕事探しをサポートさせて頂いています。

そうですね、リピートしていただける方も多いです。

派遣の場合は特に、継続して一度ご就業いただいてからも定期的に働いていただける方が多いです。それは単発、レギュラー派遣どちらに限ったという話ではなくて、単発の方であれば単発の方で、毎月の予定がもちろんあるんですけれど、月ごとに毎月、「この月はこの日が休みです。求人ありますか？」という連絡をいただける方が多いです。

レギュラーの方ですと固定して、1カ月、2カ月で派遣契約をして、契約の切れる1カ月くらい前には、「来月以降はどういう求人がありますか？」という話を頂きながら、契約の途中でしっかり次の求人を探して、という形でやっています。

そうですね。ですから苦労する部分でいうと、最初に弊社で稼働していただけるかどうかというところが、やっぱり競合との取り合いにはなりますので、そこが最初の一つのノルマになります。そのため、薬剤師の方の希望に沿うように全力でサポートさせて頂いています。

しかし、満足いく求人を提案できなかった方は他社さんで就業されてしまいます。そういうケースももちろんあります。

人により様々ですが、わかりやすいところでいうと、やはり時給で比べる方が多いですね。よく弊社にご登録いただく薬剤師さんですと、大手に登録していて、そこからほかに移るという形で登録される方も結構いらっしゃいます。

そこはやはり、大手さんの場合だと、たとえば空いている日とか、こういう仕事がほしいというのを伝えて、それに合ったような求人をたくさんバッと送ってきて、その中でどうですか？というので終わりというか。やり取りが淡白というか、そういうところでもっとちゃんと向き合って、希望とかも色々話して、相談しながらしっかり就業先を決めたいという薬剤師の方のご登録が多いですね。そういうところを求めて弊社のような専任制の企業を使われる方も多くいらっしゃいます。

就業先探しで、そういうところで不満を感じる方もいらっしゃれば、逆に、密にコミュニケーションを取り過ぎてしつこいと感じて嫌がる方もいらっしゃいますね。

ただ、基本的には薬剤師さんから連絡が来るような関係が築けていると、ある程度の満足度は与えられていて、信頼関係を築けているのかなという一つの目安にはしています。

日程に関しては本当に薬剤師さんによります。登録者の方で来月から働けるという方もいれば、明日から働ける、3カ月後から働ける、と様々ですのでその人に合わせて弊社の対応も変わってきます。

基本的には登録いただいたそのタイミングで、電話ないしはメールで、希望ですとか、本人のご状況などをお伺いします。その後、一度お会いして、直接そこで詳細な希望のヒアリングや、電話では聞けなかった詳しい事情などもお伺い致します。

なお電話でお伺いしてから面談までの間に、少なくとも数件は求人を提案するような形ですね。即日お探しの方ですとその場で電話をして、当日、翌日には決まっている方もいます。

短期間の派遣をご希望の方の場合、派遣法の関係で、30日未満の単発派遣が条件を満たしている方しかできませんので、その条件をまず満たしているかどうかを確認させて頂きます。

単発派遣で働ける条件の確認がとれた段階で、翌日「この薬局ありますよ」という話をして、そのまま翌日勤務していただくこともあります。たとえば1カ月後から働けるという方であれば、だいたい1週間くらいで手配になるという流れです。

そうですね。そこは直接お会いすることで、人柄ですとか、そういったところも見えてきますから。全くお会いしていない薬剤師さんを派遣で受け入れることを不安視されている薬局さんも多いですから、そういうところは、薬局側に対するところでといった部分もあるんですけれども、人柄など分かった上でご紹介、ということで、面談は基本実施させて頂くようにしています。

数年前までは結構多かったイメージです。

6年制に切り替わって数年は薬剤師の新卒が出ないというのもあって、結構、業界自体が人手不足というので、すごい困っているところではあったんです。

そこから数年経過して、新卒もしっかり入るようになってきましたし、昨年、国試がとても合格率が悪かったんですけども、今年は合格率が結構高くなりまして。今後も国試の合格率は高い水準でいくんではないかという話も出ているところで、新卒が比較的充足してきて、数がとれるようになってきたという背景がございます。

なのでかつてほど、派遣のニーズは高くは無い、という所です。

やはり派遣の薬剤師ですと料金が高いので、高い金額を払ってまで人を補うかというと、そうではないところが増えてきているというのが現状でしょうか。それをやはり薬剤師の方も、実際働かれているのでわかっている方が多くいらっしゃいます。単発派遣とかであれば特に変わりはないんですけど、レギュラー派遣でフルでとなると、今後も派遣で継続的に勤務が出来るのかと不安に感じている薬剤師の方もいらっしゃいます。

そういったことで派遣薬剤師の求人はちょっと減ってきているんじゃないかなという気はします。少なくとも今後は、数自体は減ってはくるのかなというふうに予想はしております。

派遣でのご就業を希望される薬剤師さんですが、正社員だと残業が多いことが多々ありますので、そこで、比較的休みの融通がききやすい派遣で、プライベートで一定期間休まれて旅行に行かれたりだとか。そういうプライベート重視の方というのが、まず第一にあります。

もう1つが、正社員、パートで常勤で働いていて、お休みの日にちょっと小遣い稼ぎにという形で、ダブルワークを希望される方。

次に3つ目が、ママさんの方。お子さんが小さいので、ちょっと働きたいは働きたいんですけど、預け先の時間の関係で、常勤、パートだとなかなか難しいとかもありますね。もしくはご自身で面倒見られている方だと、預け先がその方のご両親であったり、知り合いだとかで、いつ預けられるかが決まっていないから、パートですとか正社員だと働くのが難しい、という方ですね。

最後に、正社員、パートで転職を考えられている方で、実際に働いてから転職先を決めたいという方もおりまして。そういう方もまずは派遣で働いてみたい、という場合です。

この4つが特に多いですね。

紹介予定派遣という形でお仕事して頂く時もあれば、普通に派遣としてお仕事して頂く事もあります。紹介予定派遣だと、派遣期間が最大6カ月までというふうに区切られていますので、正直、実際に現場を見てから考えたいという方ですと、1つの薬局というよりも、いくつか見た上で、どこがいいか考えたいということも多いんですね。

また紹介予定派遣というと、企業側もちょっと期待してしまうところもあるので。もちろんそういう、正社員を検討していて、という状況は正直にお話はさせていただくんですけど、私のやり方としては派遣という形で、形式上、あたらせていただいていることが多いです。

今は3年なんですけれども。

そうですね。ちょっと変わりました。以前まではどこの派遣であろうと店舗ごとに、店舗というか正確には事業所ごとになんですけど、3年までだったんですね。その事業所の制限がなくなって、完全に人単位で、同一の人が同一の事業所で3年までというふうになりましたので、以前よりは働きやすくなったところです。

特に薬剤師さんの年齢制限は設けていないんですけども、60才以上になってくると、やはり案内できる求人の数が減ってしまうというのは実際にあります。派遣であれば、それは本来的にはよくないんですけど、どうしても企業側の意向として年齢制限を設けているところもありますので。

ただ弊社でも60才以上で派遣で稼働している方もいらっしゃいますし、70才近くで弊社よりパートで転職された方もいらっしゃいます。そこはご希望に応じて柔軟に対応するようにしております。

またそういう場合正直に、「求人数がどうしても減ってしまうので」というお話は、登録時に薬剤師の方にもさせていただくことが多いです。

そうですね。特に困っている薬局さんとかだと、年齢問わずに、というところもありますし、一部の薬局さんだと、60才過ぎのベテランの人のほうがむしろいいんじゃないかというか、経験豊富なので、1人そういう方がいらっしゃると安心するという考えの企業もあります。

ですからそこは結構、企業によって考え方が分かれるところですね。

そういった事もあるかもしれませんね。あと多分、視覚で入ってくるときに、若い方よりも、どうしてもイメージとして高齢の方のほうが、知識豊富なんだろうな、というところでの安心感が出るとは思うので、そういうところもあるのかもしれませんね。

一番に挙げさせて頂きたいメリットが、色々な科目を経験できるということです。

というのは、弊社に薬剤師登録して頂く方からもお話をもらったりすることが多いのですが、たとえば眼科メインだとか、そういう単科の薬局に働いている方だと、どうしてもその科目以外のところで調剤する機会が少なくて、知識が偏ってしまうと。今後を見据えたときに、もっといろんな科目を経験したい、という希望を実現出来るのが一番のメリットです。

総合薬局で、病院の門前などでやっている方にはあてはまらないんですけれど、そういった事を登録時点の理由で挙げられる薬剤師さんも多いですね。

あとこの（薬剤師）業界が、店舗の規模が小さいですから、人間関係がこじれると、どうしても修復が難しいと・・・。そこで転職を考えられる方も多いんですけども、派遣だと期間が1カ月単位、2カ月単位など決まっているので、人間関係的に合わなければ、次に変えてしまえるというところが、ここもメリットになるかなと思います。

先ほども挙げましたが、休みの融通がききやすいというのもメリットに挙げられます。普通の調剤薬局で働く場合、正社員として働いてしまうと、実際現場の実情もわかっていますので・・・自分が休むと店が回らないと、いうのが分かっているから休めないという方、結構いらっしゃるんです。派遣だとそこを気にしなくても良い、というところがありますのでそれはメリットといって良いと思います。

あとは、正社員と比べて年収が増えるケースが多い、というのも1つメリットですね。特に今、週5日、40時間で派遣で働くと、弊社、最低が時給2800円を保証していまして、だいたい年収で560万くらいはいくでしょうか。それで正社員と同額だとしても、現職先だと残業が多かったりだとか。そういうことがあるので、派遣として就業される場合に、そこを重視する方もいらっしゃいますね。

あとは、残業が無いという点もあります。実際には派遣先によって残業が生じることもあるんですけれども、そこはもう事前にご希望をいただいていれば、「この方は残業させないで」という形で話を通すことができます。そこで完全にプライベートと仕事を分けて、しっかり働けるというところもメリットです。

派遣としてお仕事をして頂くメリットはそういった部分があるでしょうか。

そうですね。そうしましたら、ご希望の科目にあわせて該当するところをお探しします。ただその場合、近隣の薬局で求人がでなければ、少し遠方に行っていただくこともありますので、そこはご本人の希望と合わせて、あとは求人の状況と兼ね合わせて相談しながら、という形にはなります。薬剤師さんの方でご希望の科目があれば、そこは言っていただければ対応はいたします。

そうですね。基本的には、特手の科目が未経験であっても派遣だと投薬メインにはなりますので、ある程度、わからなければ調べて、聞くなりしてでも対応可能というのはありますね。

ただ、薬局によってはたまに、どうしても、たとえば小児科メインで、小児科が9割5分くらい占めているから、小児科の経験必須の方だけ紹介してくれというところもあるはあります。ただ、そういった薬局さん以外は、基本的には相談可能な場合が多いです。

また、調剤薬局が未経験の方で調剤薬局に派遣勤務をご希望される方は応相談になります。というのも、派遣の場合、薬局側は即戦力を求めていることが多いですので、そこで未経験でも可能な薬局をお探しさせていただく形になります。

強いエリアは、関西に本社がありますので、関西と東京支店この2拠点ですね。最近、福岡にも支店を立ち上げましたので、九州エリアも求人が増えております。

対応できないエリアについては、特にありません。

はい。沖縄で実際、派遣で動いている方もいますし、転職で紹介している方もいます。ただ、関西、関東、あと福岡ですね。このエリア以外だと、単発派遣の求人は減ります。

あるかどうかは正直なところ探してみないと、というところもありますね。現状、正直にお話しますと、そのエリアでの登録者（薬剤師）がそこまで多くないので、登録いただいている方も、単発の希望がある方が現状いないんですね。ですから、そこまで探してはいない状況です。なので、お問い合わせいただいたタイミングで探すような形にはなりますが、対応可能です。

電話で薬局にかけ続けて、あとは、もう既に主要な関西、関東エリアで取引きのある大手企業さんなどについては、人事の方経由で求人の確認は比較的早くとれますので、そういった大手にあたるのと合わせて、個別に小さい薬局さんを含めて、一つ一つ電話していく形ですね。